2018年06月30日

授戒と引導を重要視する曹洞宗の葬儀

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

禅宗の一派である曹洞宗の場合は葬儀に関して重要視している部分が授戒と引導なので、ほかの宗教のお葬式とはいささか異なる部分があります。僧侶は引導を渡す役割ですが剃髪の儀式を行い、いくつかの授戒での儀式があるのも特徴的です。

鼓?三通もほかにはない儀式であり、仏具の繞?や太鼓などを用いて打ち鳴らします。式典の最中に2回ほどの鼓?三通がありますが、葬祭場へ仏を送る際にするのが最初で、火葬場へ送る際には2回目を行うのが流れです。

日本には様々な宗派がありますが、違いがはっきりと出やすいのは焼香であり、曹洞宗にも焼香の作法はあります。回数も宗派で異なりますがこの宗派では2回が基本であり、お香を右手でつまんでおでこのあたりまで上げる押し頂く方法が1回目であり、次は少ない量のお香を手にして額までは上げないで香炉へと落とすのが作法です。

2回するのを基本とはしていますが当日の参列者人数が多い場合は、会場側から1回だけにするようなお知らせが入ることもあります。お葬式には数珠を手に持ち人も多く、それは宗派には特にこだわりなく持つことができるアイテムです。数珠は左手に書けるようにして、合掌をする際には右手は軽く添えるくらいにします。